広島経済レポート|広島の経営者・企業向けビジネス週刊誌|発行:広島経済研究所

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  • 掲載ニュース― NEWS ―

    今週の表紙
    新春インタビュー / 広島経済同友会 佐々木 茂喜 代表幹事 オタフクHD社長
    NEWSな人
    若者あふれるまちの創造へ 変化を恐れず挑戦 / (公社)呉青年会議所(JCI) 神田 真生 理事長
    スローガン「Change」 地域資源生かす観光施策へ / (社)東広島青年会議所(JCI) 山田 章夫 理事長

グルメ&ナイト― GOURMET and NIGHT ―

話題のお店を取材!
日本料理髙山 / 髙山 和典 代表

広島の新鮮な素材を生かした日本料理を提供。1月20日、中区幟町から胡町に拡張移転する。髙山和典代表は、
「このご時世の中でも、旧年中は例年以上に多くのお客さまのご支持を頂き感謝。新店舗ではよりお気軽に来店していただけるよう、予約不要の一品料理も取りそろえます。〝新生髙山〟にぜひご期待ください」
 神田川俊郎さんの日本料理「神田川本店」(大阪)で修業を積み、県内のホテルの料理長などを経て独立。2011年から西日本調理研究会の会長を務める。飲食業には税理士、不動産業者など、多くの業種がかかわるため、後進のための情報交換の場づくりにも積極的だ。
「冷凍アナゴ飯(1500円)を開発し、商品化。ただいま先行発売中で、ネット販売も計画しています。恒例となった節分の恵方巻きも予約を受け付けています」

    INFORMATION
  • ◆住所(新住所):中区胡町2-17
  • ◆電話:082-545-7717
  • ◆席数:カウンター12席、個室2室
  • ◆平均予算:おまかせコース1万円〜
  • ◆営業時間:午後6〜11時
  • ◆定休日:日曜・祝日
  • ※発行当時の情報となります。過去の記事につきましては、最新情報を掲載店さまにご確認ください。

スポーツ応援談― SPORTS TALK―

経営者が語るスポーツ「愛」
広島テレビ放送 / 小野 宏樹 アナウンサー

小学生の頃から野球好きで、スポーツに携わりたいとアナウンサーを志望。入社して8年、カープの25年ぶりのリーグ優勝で、ビールかけを中継するなど、貴重な機会に恵まれています。一番の思い出は、2018年のCSファイナルステージ2戦目、新井貴浩さんが同点タイムリー、菊池涼介選手が逆転ホームランを放ち、日本シリーズへの王手を決めた試合。二人がヒーローインタビューに登壇し、私がインタビュアーを担当。明日への意気込みはと聞き、新井さんが「家族一丸で頑張りたいと思います」と答えた瞬間、スタジアム全体が歓喜に満ち、今までにない一体感が湧きました。結果、引退前の最後のヒーローインタビューになったのですが、新井さんの言葉を機にカープは〝家族〟と表現されるように。新人選手の入団会見にも圧倒されます。当時18歳の坂倉将吾選手は「四季折々の季節を感じながら生活しています」と話していました。入団してすぐの取材の際にも、帽子をとり報道陣一人一人に丁寧に頭を下げてあいさつ。高校を卒業したばかりとは思えない受け答えやたたずまいに、将来ビッグな選手になると大きな期待感を持ちました。
 今季のカープの見どころは大瀬良大地選手を中心とした、豊富なピッチャー陣。互いが切磋琢磨(せっさたくま)し、カープらしい「守り勝つ」野球ができるのではと楽しみです。コロナ禍でファンが球場に足を運ぶ機会が少なくなっている中、テレビを通して野球の面白さ、カープの魅力を届けたい。県民の元気の源カープ、目指せV奪回。いつかは実況で優勝の瞬間に立ち会いたい。

コラム― COLUMN ―

                                   
記者が注目する「こぼれ話」
間違いなく回復する

未曾有の年だった。1年前には米大統領トランプが再選されるかどうかは経済がポイント、東京五輪の経済効果は大きいなどの経済見通しがしきりだったが、全て新型コロナで塗り替えられた。急激に世界経済が縮小。そのダメージはリーマンショックを大きく超える。さて今年の世界、日本、広島県の経済見通しはどうか。シンクタンクのひろぎん経済研究所(中区)の水谷泰之理事長は、
「ほぼ間違いなく回復する。しかし、そのスピードはワクチン次第。米国は昨秋以降の感染拡大と経済活動の制限が続いていたが、ワクチンの接種が始まり、明るさが見えてきた。中国は昨年もプラス成長を維持。中国国内の経済活動に大きな問題がなく、とりあえずは順調だろう。わが国でも、そろそろワクチン接種のスケジュールが見えてくると思われる。何とか落ち着かせて、東京オリンピックが開催できれば、世界中の空気もがらりと明るくなる」
 バイデン政権は減税から増税へ。対外政策ではアメリカファーストから国際協調へ。西側諸国は一安心。中国への厳しい姿勢は変わらないが、貿易や関税での損得の問題ではなく、香港や中国国内の人権問題のほか、露骨な覇権の誇示を牽制すべく、法に基づく国際秩序に関心が向く。
「中国も対抗して安全保障上の観点から輸出入の制限を打ち出している。中国ビジネスではその製品について、米国での使われ方や米国でのライセンス契約など、両国での規制内容に注意しておく必要がある」
 菅内閣はどうか。
「アベノミクスを継承するとしているが、単純な継承ではなく、従来の政策からの発展が期待される。安倍内閣での有識者審議組織の未来投資会議を、菅内閣で成長戦略会議に再編。カーボンニュートラルに向けたグリーン戦略をトップの位置にもってきた。しかしグリーン戦略はコストがかかり大変と消極的な人も多い。確かにわが国のエネルギー政策の転換が必要であり、大規模な投資が必要だが、ここでの投資と新しい技術が、次の成長エンジンになるからこそ、成長戦略会議のトップにもってきたのだろう。これはデジタル・トランスフォーメーションと並び、あるいは一体となって、いまからの経済政策の基幹となる」
 1970年初頭、米国のマスキー法(排ガス規制)を最初にクリアしたのはホンダ。以降30年、ホンダは米国の自動車市場を席巻した。
「時代に適応した新しい技術を持つ者が、次の時代の王者になる。少子高齢化を嘆くだけでなく、未来を信じて前へ進む。やらなきゃ」
 ポストコロナのほかには、地銀再編、行政デジタル化など多彩な項目が目を引くが、これらはいままでの延長線上で、いままでにできていなかった目録。次に「足腰の強い中小企業の構築」が独立した項目に登場。日本商工会議所の三村会頭やデービッド・アトキンソン氏(小西美術工藝社長)らによる議論に基づく、しっかりとした政策が提案されてくるものと期待。
 衆議院の解散がなければ、秋に衆議院議員の任期が到来する。状況次第で前回の総裁選で次点になった方に期待が集まる。県内経済やマツダのことなど次号で。

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